COOHEM × J.PRESS ORIGINALS

バイヤーの黒野です!

今回ご紹介するのは、ニットブランドであるCOOHEMとJ.PRESSがコラボレーションしたジャケットシリーズの第2弾となります!!!

前回ありがたい事にJ.PRESS&SONS’では即完売だったニットブレザーに加えて、ツイード柄のニットジャケットも新たに登場しております。

なおこちらに関しましては米冨繊維本社内にOPENしたYONETOMI STOREとJ.PRESS&SON’S AOYAMAでの同時発売になります!ぜひ!

 

-ここからはは米冨繊維の代表取締役社長でありCOOHEMのディレクターでもある大江健さんとの対談をご紹介させていただきます。-

J.PRESS&SON'S BUYER /黒野(以下、黒野)

大江さん、宜しくお願いします。
この度はYONETOMISTOREオープンおめでとうございます!よいお店ですね。

米富繊維代表取締役社長/COOHEMディレクター大江さん(以下、大江さん)

ありがとうございます。山形県山野辺町にあります米富繊維の中に2022年8月27日にYONETOMISTOREをオープンいたしました。創業75年の米富繊維が自らニットファクトリー社内に開いた新たなコンセプトストアです。MEN'S・WOMEN'Sと1F・2Fの2フロアで構成されていて総面積は約50坪のショップになります。自社製品のCOOHEM・YONETOMI・THIS IS SWEATERに加え、買い付け仕入商品の構成になっており、自社製品とコーディネートが出来るようにたくさんの品揃えをしております。

(黒野)

ありがとうございます。改めて素敵なショップですよね。店内で一番気になったところがあるのですが、1F・2Fのフロアを繋ぐ階段の吹き抜け部分に気になる言葉が大きく設置されております。「ファッションは生活なり」とあります。こちらは?

(大江さん)

はい。こちらは米富繊維の創業者でもある私の祖父、大江良一の自伝が出版されております。その本のタイトルがこちらの「ファッションは生活なり」です。そのタイトルをショップのコンセプトとして掲げております。

(黒野)

かなりインパクトのある言葉で深みがありますね。フォトスポットとしても良さそうです。ありがとうございます。

それでは、早速ですが今回のコラボレーションアイテムの説明に入っていきたいと思います。COOHEMの展示会で、インラインのブレザーのサンプルを見たことが全ての始まりです。こちらにJ.PRESSのエッセンスを足し、ニットで作られたネイビーブレザーは、今まで体感したことない着心地や伸縮性よりリラックス感のあるカーディガン感覚のジャケットですよね。

今回は、逆に大江さんからまた一緒にやりませんか?とオファーを頂きました。その理由なども是非教えて頂けませんか?

(大江さん)

21SSでコラボさせていただいた時に元々展開していたモノを基にサイズやディテールを見直し、J.PRESSさんとコラボさせていただきました。こちらが、POP-UPの場面などでの反応が非常に良く、お客様に大変ご好評をいただきました。今回ショップを立ち上げるに際し、トラッドなブレザーは展開したいと思っておりましたので、前回コラボさせていただいたニットブレザーのサイジングやJ.PRESSとのコラボという背景もあり、完成形に近い理想的なブレザーでした。ショップでもトレンドに左右されないブレザーを中心としたスタイリングの提案もできるということで今回改めてオファーさせていただきました。



(黒野)

ありがとうございます。本当にありがたいお話しです!ここからはそのニットブレザーの説明をさせていただきます。それでは早速なのですが、糸や素材についてもお話をいただいていてよろしいでしょうか?

(大江さん)

はい。こちらは太さの異なるポリエステル糸2種類で編み立てており、ツイードに見える組織で編立てています。ようするにポリエステルでツイードを作りました。身頃や袖、ポケット、襟などに最適な大きさの編地を9パーツ作成しています。1台の機械が1着にかかる編地の作成時間の合計は、360分を要します。まさかそんな時間がかかるとは私も知りませんでした。そして、ここからがポイントなのですが、仕上げに180℃の高圧熱プレスを編地1枚1枚に施しております。本来、芯地を貼る特殊な機械ですが、ポリエステルの熱可塑性を活かして工夫した工程になります。実際に1枚のパーツを高圧プレスする時間は、1分かかりますので、1着作成するのにこちらの連続で約10分間集中した時間が続きます。しかし、この工程を行うことで、ニットとは思えないハリと光沢があり、なおかつ伸縮性、着心地の良さを併せ持ったブレザーの編地が出来上がります。表情も伝統的なホップサックのような雰囲気があり、クラシカルな感じがあって非常に新鮮ですね。

(黒野)

なるほど!私も実際に工場で製造工程を拝見し、1枚1枚プレスをかけるなど実に時間と手間のかかるものだということを実感致しました。大変興味深かったです。続いて裁断や縫製についても教えて頂けますでしょうか?

(大江さん)

布帛の縫製過程とほぼ同じ工程を経ていますが、通常布帛の工場では、自動裁断機などが用いられております。しかしながら、こちらはニット工場なので全てハンドでの裁断です。縫製においてはパーツの外側を一度ミシンで縫い、ハサミを入れて裁断していきます。こうした工程を経る事で目には見えないですが、ほつれや滑脱をなくし、よりよい製品が仕上がっていきます。更にこの工程を熟練の職人1人の方で全てを請け負う生産方法です。まさにオーダーメイドに近い生産方法ですね。私たちのようなニット工場の中でテーラードジャケットを得意としているのは強みだと思います。

(黒野)

なるほどなるほど!流石です。ここまでニットジャケットで本格的なジャケットを作っているのもなかなか無いんではないでしょうか。更にディテールの説明も少しさせていただきますとまずセンターベントの部分がフックベントになっております。こちらもJ.PRESSの既存のブレザーに沿って忠実に作ってあります。

(大江さん)

着丈がはCOOHEMインラインのものと比較すると2㎝長くしています。またフックベント巾も2㎝長くしています。

(黒野)

胸ポケットはパッチポケットになっており、モールパッチをバッジにして付属してあります。袖ボタンは排しており筒袖にすることで捲り上げ易くカーディガン感覚で着用できる様、工夫してあります。

(大江さん)

袖が筒袖になっていて伸縮性が高いことでインナーに比較的ローゲージのニットをレイヤードしていただいても無理なく着用して頂けます。肉厚なニットのインナーをあわせることが出来るのでコーディネートの幅も広がるかと思います。

(黒野)

裏側にも特徴があります。J.PRESSの既存のブレザー、ジャケットの裏側の見返し部分には殆ど赤色のパイピングテープが施してあります。これをニットブレザーにも落とし込んであります。

(大江さん)

ニットの構造上通常のパイピングを施す事が難しいので伸び止めテープとロックミシンの糸を赤にすることでJ.PRESSの赤パイングを表現しました。ブランドのアイコンにもなりますのでここは大事にしたいと思いました。



(黒野)

このこだわり!感動しました!ありがとうございました。

続いて金ボタンなのすが、”IPE”と彫られております。こちらはJ.PRESS2代目アービン・E・プレスの頭文字から取ったもので実際にUSAで使われていたボタンのアーカイブを復刻させたものです。日本では使用されていなかったので、J.PRESS&SON'S限定です。ブラス製で既存のブレザーに使用しているウォーターバリーとは違い、空気に触れて酸化する事で鈍く光り、洋服と一緒に育つボタンと言えます。

また、今回は新柄としてツイード柄を足しました。2柄ありますが、はじめは各々で展開しようという話でしたが、せっかくなので同時に一緒に展開して少しでも皆様にご覧いただこうという趣旨になりました。
個人的に配色や柄が新鮮でどちらの良さもあり、非常にいいなと思っています。こちらのツィード柄にについて是非、大江さんからご紹介頂けますでしょうか。

 

(大江さん)

今回2回目のコラボという事で、前回よりご好評いただいたネイビーとは違った柄もご用意し、着心地はそのままに新しいご提案をさせていただきました。前回お求めいただいた方も今回初めてご覧いただく方も両方飽きさせないバリエーションをご用意いたしました。ツィードではベーシックなガンクラブチェックは間にカラフルな色を配し柄が大きくなりすぎない様に小さく網立ててあります。秋冬の代表的なツィードもポリエステルニットになる事で独特の表情になり、他にはないものに仕上がっております。更にボタンもレザーボタンにすることでボディーの素材感とのコントラストが楽しめるのではないでしょうか。

(黒野)

本格的なツィードはそこが良い部分ではありますけど、重かったり硬かったりして着心地が良いとは言えない部分もありましたが、こちらでしたらそういったことな無いですね。

(大江さん)

私自身ツィードのジャケットのインナーにTシャツやクルーのニットを合わせたいと思っていましたが、首回りがチクチクするので避けておりました。ですがこちらでしたら、そういったスタイリングも楽しめます。

(黒野)

冒頭でも、素材や縫製のお話をご紹介して頂きましたが、何故ここまで時間を要して作っているのか?少し語弊があるかもしれませんが、『ニット工場』だからです。ニットで本格的なブレザーを作ろうなんて誰も想像つかないことをやっているのが米冨繊維でありCOOHEMというブランドのプライドでもあると感じました。こういった常に新しいモノ作りに挑戦している会社だからこそ手間や工夫で限界を超え、商品に出来たんだと思います。私が感じた率直な感想は、ニットの限界を超えているということです。このような商品は、世の中に中々出てこないと思います。アメリカントラッド好きの方でなくとも着用していただきたく思いますし、アメリカントラッド好きな方で2着目以降をお探しの人にもお求めいただきたいブレザーです。是非、お試しください。

(大江さん)

今回のニットブレザーは他のニット同様、たたんで保管していただくとよいかと思います。あまり上に重ねず、たたんで保管してください。また、ニット製品なのでひっかけに気をつけてください。長く愛用いただけると幸いです。また、今回オープンしたYONETOMISTOREは工場見学も受け付けておりますので、ご興味のあるかたはホームページよりご予約をお願いいたします。

(黒野)

今回は貴重なお時間をいただきましてありがとうございました。

(大江さん)

ありがとうございました。

 

COOHEM × J.PRESS ORIGINALS - 2B KNIT NAVY BLAZER ¥64,900(税込)

COOHEM × J.PRESS ORIGINALS - 2B KNIT GUN CLUB CHECK BLAZER ¥64,900(税込)

 

ヨネトミストア
〒990-0301
山形県東村山郡山辺町大字山辺1136
(米富繊維本社・工場建物内)
営業/12時〜19時
定休/毎週月曜、火曜、第1日曜日、第3日曜日
電話/023-664-8165
Email/info@yonetomistore.jp

 

J.PRESS & SON’S AOYAMA

Address:1F, Office Aoyama, 3-10-2Kita-Aoyama, Minato-Ku, Tokyo, Japan Google Map

Phone:03-6805-0315

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